michoのタワーNYライヴレポート

◎行列だっ!
5月5日午後6時30分、The Village Undergroundに行ってみるとすでに「行列」が出来ていた! 最初にお店に到着したのは午後4時。 あまりにも時間が余っていたので「時間潰し」をしていたのだが、ちょっと長過ぎたようだ。「もう少し早く戻っていれば...」と思うと 悔しかったが、すぐさま「いや待てよ。この行列に並べるだけでも私は幸運なのだ。感謝。感謝。」と思うようになった。 何しろ、数日前まではこの「行列に並ぶこと」すら私には許されていなかったのだから...。 そもそも、私がこの「限定シークレットライヴ」の 存在を知ったのは、4月某日某BBS。 意気込んでチケット入手を図るも、「Sold Out」だったから、さぁ大変。これを聞いた某筋の 櫻井さんとToshiさんが、即座に「裏工作」を開始。あらゆる有力な方面からアプローチを展開し、期待は膨らんだが、 スグに良い返事が得られない...。こうなったら、後は「運を天に任せるしかない!」と、しばらくお祈りをしてみるが、これも効果が あるのかどうか、さっぱり手応えがない...。
そんな悶々とした日々を過ごしたある日、幸運にも「キャンセル有り、連絡されたし」の連絡が主催者から入った! おお、「天は我を見放さず」とはこのことよ!祈りは通じた!! ...そんな「奇跡」を経てこの行列に並ぶと、「行列に並べる幸せ」が しみじみとこみ上げて来た。 また、「行列の長さ」もさほど苦にならなかった。「見よ!この行列を!全てTOPファンなのだ!」という 気分だったのだ。実は、この写真は行列のほんの一部。たまたま駐車場の出入り口で列が切れているだけで、実際の行列はこの2倍、 もしくは3倍の長さになっていた。もちろん、誰もが「待切れない」様子で、TOP談義に花を咲かせていた。こちらのファンも日本と同じで熱い熱い!

そうやって、ワクワクしながら待つこと数十分。行列の前方が動き出し、遂に開場の時間を迎えた。お店に入ってみると、そこは程よい 大きさの空間で、内装は古く、これがまた程よく薄汚れていて良い感じだった。問題はズバリ「席」。櫻井さんが、「Hornを聴く時は、 少しばかり後ろでも絶対に正面がお勧め」と言っていたのを思い出し、正面の席にターゲットを絞る。幸運にも最前列テーブル・正面 やや右横が空いていたので、そこをゲット。どこまでもツイている。ドリンクをオーダーし、ようやくホッとして周りを見渡してみると、 まわりは既に「上機嫌」! 会場に流れる『Oakland Zone』に体を踊らせ、お酒を飲み、あとは「本人達」を待つばかりだった。 ちなみに、この日のMusic Chargeは$20.00、"オマケ"にCD『Oakland Zone』付き! ああ、何とイキなはからい。ありがとう、MR Music。

そ、そして、ついにステージ右側からLarry登場! マイクを握って、「いよいよか!?」と思われたが、ひとしきり「注意事項」を言って、 すぐさまステージを降りてしまった。「な〜んだ、、始まるのかと思ったのに...。」とガックリした矢先、今度はステージ左手からDavidが登場! そして、メンバーも続々とステージに上がって来た! いよいよshowが始まった!!

◎うわっ!ヤバイ!タワーの音だ!ホンモノだ!
というのが最初の感想。Davidのスティックの音の合図で『Soul Vaccination』のイントロが始まり、『Capital "S"』へとなだれ込んだ。 ガツン!とイキナリやられた! Horn陣がズラリと目の前に並び、ぶわーっ!と音を出したのだ!圧倒されないハズがない! さらに『Oakland Stroke』までオカズでくっ付いてきたのだから、たまらないっ! 私は何度も何度も「うわ〜っ!ホンモノだーっ!」と感激しまくって いた! しかし彼らは容赦なく、感激に浸る間もなく『Page One』で攻めて来た。Roccoのあの何とも言えない間のベースとDavidの ドラムの心地よいリズム隊、それにRogerのオルガンが大胆にかぶさり、さらにJeffのリズミックなギターが絶妙に隙間を埋め、その上に キレ味最高のHornsが重なるっ!! その後も立て続けに『Credit』 『Could've Done It Better』 『Pocketful Soul』で攻め続けたかと思うと、 今度はいきなりLarryの歌『Willing to Learn』で「泣き落とし」にかかってきた。ああ、もう、どうなってもいい...。何がなんだかよく分からない...。 だが、彼らの攻撃の手は全く緩まず、『Oakland Zone』 『This Time It's Real』で更にまくし立て、私を揺さぶり続けた!

私が「ひと息」つけたのは、中盤のメンバー紹介。Emilioが、ステージ向かって右手奥からRoger、Jeff、Rocco、David、Adolfo、Mike、さらにフロントのDoc、 Tom、Larryを順に紹介した。 そして、マイクを渡されたLarryが最後にEmilioを紹介した。 もちろん、Roccoのところでは割れんばかりの大拍手! 彼はすごく照れくさそうに手を挙げてお礼の気持ちをファンに示した。 そしてEmilioの『Are you ready?』の声に、お客さん全員で『Yeees!』。 みんな「歌う気満々」で『Diggin' on James Brown』に突入し、大合唱となった。そのままの勢いで『Give Me Your Love』 『What Is Hip?』へと続き、 "HIP"ではもうみんな我慢できずにAll Standing状態! Larryもお客さんにマイクを向けて「かけ声」を催促!=『Anybody say SOUL!』。 もちろん、その間の演奏もとにかく凄まじく、ノンストップでみんなで突進し続けた!もう走り出したら止まらない! 演奏が終わりゃしないっ!! ああ、けれど、最後の『What is hip?』という叫びで、ステージが終了した。

アンコールは、大拍手と『TOP!PTO!TOP!』の大コールで、メンバーがステージに戻って来た。そして、なかなか戻って来ないリズムセクションには、 『Rhythm Section!Rhythm Section!』の大催促が!全員が位置に付いたところで、『You're Still a Young Man』が始まった。 Larryの『down on my knees... 』の歌と供にフロント陣の「振り付け」がキマる。お〜、コレを待っていたよ。 そしてその後も、Larryの熱い熱い歌が みんなに響き渡る...。 そしてラストは『Knock Yourself Out』。それぞれのソロがあり、聴きどころ満載! 特別ゲストのLennyとRoccoがソロを掛け合う シーンもあった。そしてそれを楽しそうに見ているEmilioの姿も...。お客さんは、『Knock, Knock, Knock yourself out!Whoooo〜〜〜!』と歌いながら 「振り付け」をキメた。私の場合は『ノック、ノック、ノックサバ〜〜〜!フ〜〜〜!』だったが...。 そして、もちろん例の「clap」もキマった。 そして、、、そして、、本当に大拍手、大声援のうちに全ステージが終了した。

◎ああ、本当にRoccoだ。
ここで、ちょっとRoccoのことを。
Roccoは、、彼は最初から最後までしっかりと「あの音」を出していた。弾んだり、転がったり、飛び跳ねたり、連打したり、、とにかく「あのRoccoの音」を 出していた。 彼の音が耳に入った瞬間、『ああ、本当にRoccoだ。ああ、本当にRoccoだ。本当に正真正銘ホンモノのRoccoだーっ!』という思いが こみ上げてきて、、、思わず涙腺が緩んだ。 しかも、冒頭の曲『CAPITAL"S"』で。この曲で泣くなんてこと、想像できますか...。 その後も何度か フと泣きそうになったが、なんとか持ちこたえた。「TOPのLiveで泣いているヒマはないっ!」 と、がんばって涙腺を止めたのだ!

それにしても、ここNYCのお客さんも最高だった。年齢層としては決して若くはないが、みんなそれぞれの歴史をTOPと共に過ごして来たような、 そんな顔をしていた。もちろん、そのパワーは凄まじく、歌うわ叫ぶわ踊るわで、常にステージを盛り上げていた。誰もがTOPが来るのを待ちわび、 その思いが一気に爆発しているような、そんな空気があった。そして、誰もがRoccoの復帰を祝福した。 割れんばかりの拍手、鳴り止まないAll standing ovation!! そうだろ、そうだろ。この会場にいる人たちは、みんなRoccoの事を心配したし、何かしらの「行動」をした人たちに違いないのだ。とにかく、「もう嬉しくて しょうがないんだよ!」という空気が充満していた。 やっぱり、TOPのファンは、最高に暖かい!!



-photo by micho-


みなさんに伝えたいことがあります。私が感じたことです。それは、TOPのメンバーが本当に日本のファンを大事にしているということ。 そしてそれは、日本のファンが彼らを大事にしているからこそだ、ということです。あの日、彼らは本当に親切に心のこもったメッセージを 「私達」に書いてくれました。日本のファンのことを思い出しながら、あるいは日本での滞在中の出来事を思い出しながら、、 本当にじっくりと言葉を選んで丁寧に書いてくれました。私はその光景を見て、「いかに彼らの日本滞在が素晴らしかったか」を感じると同時に、 「いかに日本のファンが彼らを大事に思っているか」を、「彼らの態度を通じて」改めて知ることができました。彼らが私に与えてくれた優しさは、 日本のファンが彼らに送った優しさなんだな、、と痛切に思いました。 「ああ、日本みなさん、ありがとう。」と本当に思いました。 なので、みなさんに感謝。そして、TOPのメンバーに感謝。そして、"幸運"に感謝。

08/May/2003
micho



To all of our Japanese fans.

You are the most special of all our fans.
You're ears seem to be tuned perfectly into
Tower of Power
and we thanks you from the bottom of our hearts.
We can't wait to come back to Japan!

God bless you

Emilio Castillo

日本のファンの皆様へ。

日本のファンは私にとって本当に特別です。
早く日本へ行って完全復活したTOWER OF POWERを
皆様の耳に届けたくて仕方ありません!
そして心の底から皆様にお礼を言いたいです。

神の祝福のあらん事を。

エミリオ・カスティーヨ



DEAR FANS,

WE LOVE COMING TO JAPAN AND PERFORMING FOR YOU.
HOPE TO SEE YOU SOON
AND WE HOPE YOU LIKE THE NEW CD.

SINCERELY,

STEPHEN "Doc" KUPUKA

ファンの皆様へ。

愛する日本に行って私達の演奏を皆さんにお届け
出来るのももうすぐだと思います。
ニューアルバムが気に入ってもらえる事を
望んでいます。

ご機嫌よう。

スティーヴン"ドク"クプカ



really loved the fans

and the concerts it was the best experience
I have ever had while tourins
a different country than the USA.
Thank you for gave support and hospitality.

Larry Braggs

心から愛するファンの皆様へ。

日本での演奏は私の経験したツアーの中でも最高
でした。色々な支援ともてなしに感謝します。

ラリー・ブラッグス



love playing in Japan.

The fans are so warm, and really appreciate
the band.
Since we don't play there but 2 times every
three years.
They really let it out. It's a very cool feeling.

Jeff Tamelier

日本での演奏が好きです。

日本のファンは非常に暖かいし、バンドを高く評価して
くれています。
2、3年のうちには必ず(日本に)行きます。
そして最高にクールな演奏をお届けします。

ジェフ・タメリエー



To all the people of Japan

I'm so grateful to you to feel so much love
from so many is truly a blessing.

Thank You
Thank You
See you soon

Rocco

日本のすべての方々へ。

溢れんばかりの愛を私に下さった事、本当に
感謝しています。

ありがとう。
ありがとう。
もうすぐ皆さんにお会いできます。

ロッコ